大学卒業の前の一大イベント就職活動。
今就職活動している学生の皆さんお疲れ様です。
正直、こんなことを考えたことありますよね?
中小企業は不安だからやっぱり大企業が無難だよな・・・
大企業志望の人はとても多いはず。できれば大企業に入りたいでしょう。だって大企業だから。しかし、中小企業にもいい会社はたくさんあるし、中小企業ならではの良いところがあります。中小企業の良さが分からない人が多いはず。結論から言うと、私は中小企業に入社してよかったと思っています。
そもそも、学生はいきなり就活と言われてもピンとこない人も多いと思います。私もその一人でした。
当時、3年生になって学内で大規模な就職ガイダンスがあり、何となく就職活動始まるんだな~くらいにしか思っていませんでした。意識高い系の学生ではなかったので動き出しも遅かった。
何となく自己分析して、何となく業界研究して、何となく大きな会社、名前を知っている会社を受けていました。でも、どの会社も本気で入社したいとは思ったなかった。自分のやりたいことよりは給与や福利厚生、休みなど条件面しか考慮していなかったので悉く落ちていきました。
今となっては、現在までお世話になっている会社に入社して本当に良かったと思っています。
現在勤めている会社は製造業関係の中小企業です。就活時から決して名が通っている会社ではありませんでした。
ネームバリューや条件だけで探していたら今の会社とは巡り合えなかったはずです。採用責任者も経験ましたし、外部研修で異業種の方ともお話したこともあるので様々な会社を知っていますが大企業だからと言って中小企業よりすべての面で優れているとは言い切れません。
大企業だけを就活の対象にするの個人の考えなので正解不正解はないですが、中小企業にもいい会社はありますし、大企業にない部分もたくさんあります。
中小企業ならではのメリットも。
本記事では、新卒入社で勤続9年の自分が感じている中小企業のメリットを9個紹介します。
就職活動を始める就活生は必見ですよ!きっと大企業志望の人は大企業だけでなく中小企業も良いと思ってもらえて、視野に入るようになると思います。
中小企業就職のメリット9選
大企業と比べて優れている点、中小企業ならではの強みなどを9項目で紹介します。
1社しか経験していませんが、採用責任者をして人材獲得のために他社の情報もたくさん集めて知っていますし、他社と異業種交流もしてきているのでそれなりに信ぴょう性はあると思います。
自由度が高い
中小企業は自由度が高い企業が多いと思います。ガチガチにルールや社内制度で縛られていることはありません。
個人の裁量で仕事ができることも多いです。人が多くないので、部署間のコミュニケーションもとりやすく、仕事のやり取りも臨機応変に対応しやすいです。
手が足りないときは他部署の人を回してもらうこともしやすいですね。
このあとに挙げる項目でも自由度が高いことを感じてもらえるはずです。
社長との距離が近い
個人的に中小企業の最大のメリットは社長との距離が近いことだと思います。
会社のトップである社長とコミュニケーションを直にできる機会が多いです。大企業だと、社員なのに社長の名刺を持っていると社内で人気者になれるくらい直に接する機会がないです。
中小企業は社屋自体が大きくないですし、社内で顔を合わせることもできます。新年会や忘年会はもちろん、その他社内イベントで社長とお話する機会はあります。リーダーの考え方を知ることは会社に務める社員として重要なことです。
そのほか、美味しいご飯を食べに連れて行ってもらえることも。
会社は良くも悪くも社長次第の面もあります。なので、中小企業の最終面接は必ずと言っていいほど社長がいるので、どんな人か話してみて判断して、会社選びの材料にしてもいいでしょう。
社長がどんな人かはとても重要です。
経営に関れる
会社の経営に関われる機会があるのも中小企業ならでは。
課長、部長と昇進していくにつれて会社経営のことも加味して仕事をしなければなりません。なので、会社の経営状況の資料を見ることも。貸借対照表や損益計算書、キャッシュフローのことも理解する必要があります。
少し難しく感じるかもしれませんが、経営ノウハウを早い段階で学ぶことができます。
経営に関する数字が理解できる人は実はそう多くないので教養としてもスキルとしても他社より頭一つ抜けた人材として市場価値は上がります。
昇進が早い
昇進が早いです。大学卒業して新卒で入社しても20代で課長、30代で部長クラスになれます。もちろん会社によりますが、若い人にチャンスが回ってくることが多いです。
特に社長が若ければ、なおさら若手にチャンスが来ると思います。年配の方は考えが古く、若い後継社長の考えについていけないので、年功序列ではなく仕事が出来て考えを共有できる若い社員に管理職を任せるケースもあります。
今は本当に年功序列型で無なくなってきています。
大企業はまだ年功序列型も多いので、昇進したい欲があれば中小企業も視野に入れてもいいと思います。
私の知っている方は新卒で入社して40代で取締役になっていました。もちろん経営者一族ではありません。中小企業でも頑張れば役員になることもできます。
厳しくない
基本的に怒鳴りつける人はいません。優しい人も多いです。
厳しくないというのは、ミスをしても頭ごなしに怒る人はいないですし、ノルマがない会社も多いです。実際弊社は営業の売上目標はあれどノルマという表現はぜず、あくまで目標としています。よくドラマで観る今月は誰がどれだけ売上を上げたかがわかるノルマ表や売上表が張り出されているということはありません。もちろん、そういった会社もないわけではないでしょうけど、今はコンプライアンスにも厳しく、ベンチャー企業でもない限りまず無いでしょう。
大企業はシステマチックに年間計画がガチガチに固められていて達成できなければ給与などの待遇面に大きく影響することから上司も下に対して目標達成のために圧力をかけてくると思います。
上司に恵まれないと大変な目にあうかもです。
社員同士仲がいい
全社員の人数が少ないので仲がいいです。
誰とでも話せますし、みんなの名前と顔は1年もすればよっぽど関わらない部署の人以外は覚えられます。
飲み会や社内イベントで誰と席が隣になっても楽しくお話できます。
よほどソリが合わない人じゃなければですけどね笑。
また、社内サークルで野球やフットサルなどを休日や就業後にしています。若い人中心ですがこれも中小企業の社員が仲がいい理由の一つでしょう。
退職した元社員とも仲がよく、退職後も付き合いがあることもあるくらい仲がいいです。
会社行事が多い
人数が少ないので新年会や忘年会、繁忙期慰労会など社内イベントで全社員が集まれる機会が多いです。
他にも社員旅行、新人が入社した際の歓迎会、退職時のお別れ会など。
これだけイベントも多ければ仲もよくなり、仕事でのコミュニケーションも円滑に行えます。
社員への投資がすごい(外部研修等)
社員への投資はすごいです。特に社員教育。大企業の方が資本力もあり様々な研修に行かせて学ぶ場を与えてくれるかもしれませんが、中小企業は売り上げに対して教育にかけるお金の比率はかなり高いです。
私自身、今までに社外研修、出張など合計数百万円もの教育コストをかけていただきました。研修費だけでなく主に関東圏での研修参加になるので移動費、宿泊費等含めれば数百万位かけてもらっているはずです。
そもそも、新卒で入社しても3年は会社に利益を還元できないと言われています。新卒採用自体が会社にとっては投資なのです。3年分の人件費も考えれば1,000万円以上投資してもらっていることになります。
勉強嫌いの人もいますが社会に出てからも会社に学ばせてもらえる環境を作ってもらえるのはとてもありがたいです。
若手にチャンスがある
総じて若い社員にチャンスがあるのが中小企業です。
中小企業の経営者が新卒社員に期待しているのは今までにない風を取り込むことです。
経営者でも、なかなか年配の方たちのステレオタイプ的な固定観念は覆せません。既存のベテラン社員は昔のやり方から脱却できないのです。
経営的にこのままではいけないと変化を求めても反発されがち。
なので、新卒で採用したメンバーで企業風土を変えたり、新しい事にチャレンジしていく事が多いです。
古い考え方の経営者も多いので、経営者が魅力的で新しいことに積極的にチャレンジしていくような会社を選べば入社して数年で大きなプロジェクトに関わることができる可能性が高いです。
まとめ
中小企業に就職することで得られるメリットを以下の9つ紹介してきました。
- 自由度が高い
- 社長との距離が近い
- 経営に関れる
- 昇進が早い
- 厳しくない
- 社員同士仲がいい
- 社内行事が多い
- 社員への投資がすごい(外部研修等)
- 若手にチャンスがある
中小企業だからと言って大企業よりも劣っているなんてことはありません。
安易に大企業というくくりで就活するのではなく、「自分の就活での軸は何なのか?」を自己分析で洗い出して就活をすることです。
今は情報がたくさんあります。
中小企業も多くの情報を公開して自社の魅力を打ち出しています。その中から自分の軸に合った会社を選び、悔いのない就職活動をしてほしいと思います。
根本は大企業だろうが、中小企業だろうが、自分の自己実現や幸せが最大化できる会社に就職できればいいわけですから。